犯罪被害にあわれた方へ
私たちの身の回りでは、悲惨な事件・事故が沢山発生しています。これらの事件・事故により、多くの犯罪被害者や、その家族・遺族が、誰からも手を差し伸べられることなく、1 人で悩み、苦しんでいるのが現状です。
当センターでは、被害者やご家族等に寄り添い支えながら、1 日でも早い被害の回復、軽減に向けたお手伝いを行います。
被害にあうと
犯罪被害は突然やってきます。突然の被害により、被害者は心も体も正常な対応をすることができません。
ご家族や大切な人が被害にあい、命を落とされるようなことがあれば、その衝撃は図りしれません。
感情や感覚が麻痺し、頭の中は真っ白となり生活が一変してしまいます。
このような感情や感覚の麻痺は決して異常ではありません。犯罪の被害者となったり、遺族となった方は、人生で最も大変な場面の 1 つに遭遇してしまったのですから、むしろそのような反応は当たり前の状態なのです。
その悲しみや苦しみを一人で抱えずどうか私たちに相談をしてください。
犯罪被害者の心理
心理的な反応
- 恐怖感・不安感・自責の念・無気力・絶望感
- 孤独感・疎外感・怒り
感情的反応
- 感覚・感情がまひする
- 現実感がない
- 自分が自分でないと感じる
二次的被害
被害者やその家族などは、直接的な身体的・財産的な被害のみならず、事件にあったことで精神的ショックを受け、心身の不調からその後の生活に支障が生じたり、医療費の負担や失職・転職によって経済的に困窮することもあり、また、捜査や裁判の過程で精神的負担や時間的負担がかかり、更には近隣の無責任なうわさ話やマスコミの取材・報道による不快感や深刻なストレスが生じるなど、被害後に新たに生じるいろいろな問題、障害に苦しめられます。
この様な問題は、非常に広い範囲で生じるもので、総称して二次的被害といわれています。
トラウマと PTSD
トラウマ (心的外傷) とは 犯罪や事故による被害、自然災害、家族や友人の死などの個人では対応できない衝撃の大きな出来事に遭遇したときに受ける精神的な傷
PTSD(心的外傷後ストレス障害) とは トラウマにより、数週間～数カ月後に
- 事件を思い出し苦痛を再体験
- 事件を思い出させる行為等を回避
- 緊張による不眠などが継続
するなど精神的、身体的症状が長く続く状態
症状が持続すると症状に応じた専門的な治療が必要となりますのでご相談ください。